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2009年04月14日(火)

1 序章 【会議】

主役2人を抜いた話です。
そうこの頃からヒロインズの影は薄い(滝汗)

【More・・・】

場所は、レイガンシティと呼ばれる街の郊外の喫茶店。「さとうがしのいえ」その店には何種類のハーブが植えられており、芳しい香りと甘いケーキの匂いがいつも漂っていた。
今日は、その喫茶店の表看板に『本日貸し切り』の札がかかっており、3人の男と2人の女が何やら話し合いをしている。

「エリック隊長~!依頼人からの指示がまだ来ないっすよ~。」
長い金髪のサラサラとした髪を束ねた16、7の若い男が話だした。どうやらこの男はエリックという男を兄貴分として慕っているようだ。
「どうするんだ?作戦決行予定日は今日じゃなかったのか?」
今度は、博識そうな優男がエリックという男を問いただした。彼は、銀髪に薄い蒼の髪が混ざっており、肌は色白い。
「うーん。そうなんだよねぇ。」
2人の男に『エリック』と呼ばれる黒曜石の瞳を持つ男は。意味もなくただ指をくるくる回しながら考えていた。

- 今夜が作戦決行の日だ。間違いない。なのに依頼人はなぜ俺たちと連絡を取らない?まさか依頼人の身に危険が迫っているとか?しかし、俺達がここで依頼を蹴るわけにはいかない……それでは彼女達があんまりだ!! -

「まぁ、ハニー達が俺を待ってることだし?やってやろうじゃないのさ☆」
エリックはバッチンとウィンクをしてみせた。
「そんなこと言ってる割には、そのハニーさんに銃で頭ぶち抜かれてたのは、どこの誰かしらね?」
エリックが振り向くと、そこには少し顔ををひきつらせ、青いボブヘアを揺らせながら1人の女性がエリックを睨み付けていた。
「妬くなよ~レイラ☆俺の本当のマイスィートハニーはレイラだけさ♪」
座っていたエリックは、立ち上がるや否や素早く自分が「レイラ」と呼んだ青い髪の女性の背後に回りこみ、抱きしめてみせた。そのエリックに包み込まれるように抱きしめられたレイラは、顔を真っ赤にして必死にバタバタもがいているが、資産家の令嬢であった彼女が戦闘のプロであるエリックに勝てる術もない。
「エリック隊長ぉ~作戦会議中にいちゃつくのは禁止っすよ!」
先ほど、エリックを『隊長』と慕っていた少年が注意を促したがエリックは、聞く耳を持たない。

「わかってないなぁ~アレン君は・・・素敵なレディを見つけたら口説き落とすってのがアドバーク流の礼儀ってなもんだぜ☆」
自分を慕うアレンと呼ぶ少年に『アドバーク流の礼儀』を解いていると、突然正面から手術用のメスが飛んできた。
「うわっ、なっちゃん!!不意打ち反則!反則ぅ~!!」
エリックはとっさに飛んで来た手術用のメスをキャッチした。エリックが「なっちゃん」と呼ぶ女性は、こげ茶色の長い髪を垂らしており、この近くでは滅多に見ることがない彼女の故郷の民族衣装の桃色の「着物」を身にまとっている。
「いつまでもそうやってふざけいるとお話が進まないからつい~」
着物を身にまとった女性はそう言ってにっこりと微笑んだ。
「小夏を怒らせると怖いのは、お前も十分わかっているだろうに……。」
最初の会話でアレンの後に疑問を投げかけた銀髪の男がため息をつきながら呟いた。
「ははっ、そうだったな……なっちゃんの幼馴染のリカちゃんが言うんなら間違いねぇや…。」
そういうとエリックは、苦笑いを浮かべた
「今回のターゲットは2人の女の子。1人はエリックとアレンのチーム。もう1人は私とリカルドのチームがそれぞれ監視、観察に付いているのが現状なのよね~。」
小夏は、何事もなかったようにしれっと話を進めた。
「そうだな…俺たちは研究所に研究員として忍びこみ彼女たちを観察してきた。今回の俺達の目的は彼女を依頼主に引き渡すことだ。」
リカルドも小夏に続いて経緯をまとめた。
「さぁ、やると言ったからにはやるしかねぇな!!みんな行くぜ。今晩が作戦結構の頃合だ!!」
こうして彼らは、動き出した。

テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学

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