2006年12月22日(金)
【番外編】キャンドル
Advent Calendar 2006掲載作品です。
当日は皆様コメントありがとうございました。
ここで激遅のコメント返しなんぞを
>八重さん
なんでもないような今日が~幸せだったと思う~♪
そんな歌を思い出しました(誰の歌か思い出せません)
最後はリカちゃんと隊長の漫才で締めさせていただきました(ちょwww
>桐山Aさん
なんとなく重めの話が苦手なだけです(;・∀・)
どうしてもネタ師の本能がうずいてしまい最後はやはり漫才テイストに陥ってしまいました(滝汗)
>栄さん
さりげなく名前の方で呼んでみたり・・・
わいわい賑やかなクリスマスパーティ私もとんとごぶさたです。
つーか数えるほどしかないと思いますorz
賑やかさと切なさが伝わったということは何よりだと思います。
では、本編どうぞぉぉ。
「舞ちゃ~ん。こっちのキャンドルにも火を灯して~。」
扉の向こうから少し甲高い小夏の声が聞こえる。舞は小夏の元へとかけつけてキャンドルに火を灯す。
「小夏先生。この部屋が最後ですね。」
遅れて翔とレイラもかけつけて最後に残された広間にキャンドルを灯し始めた。まだ部屋の電気照明がついているのでまだ部屋は明るい。
「よーし、今から料理を運ぶぞー」
そういうと、エリック、リカルド、アレンの3人は料理を運び、広間のテーブルに並べた
「さぁ、レディ達椅子に座った!座った!!」
女性4人が席に着くのを確認するとエリックは照明の電源を落とした。
キャンドルの火がゆらゆらゆらめく中でいつもこの7人は夕食を取っている。夜遅くまで仕事が入っている場合はそうもいかないが、最近は仕事も少なく、こうして7人でキャンドルを囲まれながら食事を取ることが多い。時々くしゃみや、咳払い些細な物音で火はゆらめき、消えてしまうことも少なくはないが、その時は誰かがそっと火を灯す。
晩餐も終わり各自広間で自由にくつろぎだした。
「疑問におもったのだけれど・・・」
舞は、ここに来てからずっと疑問に思っていた。なぜこの人達はわざわざキャンドルの明かりで食事を取るのだろう?停電になったわけでもないのに・・・
「キャンドルに火を灯すことに意味なんてあるの?」
「はぁ~。そういえば私も意味なんて知らないです。なんかキャンドルの火ってすごく暖かい感じがしていいなぁ~って思ってて、意味とか考えたこともないなぁ~」
舞の質問にレイラも同調して尋ねた。そうこの儀式のようなことは、レイラが来たころから行われていたのだ。
「あぁ、それはだな・・・」
リカルドが彼女たちの問いに答えようとすると、エリックがそれを遮って饒舌に話だした
神様は生命が生まれてきたのと同時にの生命の炎をキャンドルに灯すのだそうだ。キャンドルの長さや太さは、その生命が誕生してきた時に既に決められていて、その炎が消えたのと同時にその生命は終わるのだという。
自分たちは生きている以上何かを犠牲にしていかなくてはならない。
精一杯命を残そうとしている果実や種や葉を摘み取って、時には動物だって殺している。100%綺麗事では生きていけない事実がそこにはある。
だからこそ、その生命を慈しむためにそこに生が確実にあってそのおかげで自分自身が生きているということを忘れないために。その生命達が生きてきた証をろうそくに見立てるのだ。
「まぁ、全部エリックのばぁさんの受け売りだけどな」
リカルドは、さっきエリックに口を挟まれた仕返しと言わんばかりに付け足した。
「いつまでも、些細なことを根に持ってると、禿げるぜ☆リカちゃん」
「黙れ。エリック!!根も葉もない嘘を並べるな!!」
リカルドとエリックが延々と言い争いをはじめた。またかと思いながら小夏とアレンは、2人の掛け合いに入る。
「エリックってなんでそんな素敵なことを教えてくれる人の下で育っておきながら。あんなダメダメになったのかしら・・・」
舞は呆れた顔でレイラと翔にこぼした
「エリックの意外な一面を知ることができて、嬉しかったです……。」
呆れる舞とは裏腹に翔は、嬉しそうに微笑んだ。
「あら、エリックの意外な一面なら、まだまだあるわよ。」
「わぁ…なんですか?知りたいです~」
「ちょぉぉっとむぁてぇぇぇぇい!!余計なことは話すんじゃねーーーーレイラーーーーーーーー!!!」
リカルド達と喋っていたはずのエリックは、叫びながらレイラに駆け寄り、彼女の口を塞いだ。エリックの必死さに思わず舞と翔わクスクスと笑いはじめた。それを見ていた周りも笑い出し、最後はエリックまでものが照れ笑いした。
いつまでも、この笑顔が耐えない日々が続きますように恐らくここにいる誰もが同じことを願っているだろう
当日は皆様コメントありがとうございました。
ここで激遅のコメント返しなんぞを
>八重さん
なんでもないような今日が~幸せだったと思う~♪
そんな歌を思い出しました(誰の歌か思い出せません)
最後はリカちゃんと隊長の漫才で締めさせていただきました(ちょwww
>桐山Aさん
なんとなく重めの話が苦手なだけです(;・∀・)
どうしてもネタ師の本能がうずいてしまい最後はやはり漫才テイストに陥ってしまいました(滝汗)
>栄さん
さりげなく名前の方で呼んでみたり・・・
わいわい賑やかなクリスマスパーティ私もとんとごぶさたです。
つーか数えるほどしかないと思いますorz
賑やかさと切なさが伝わったということは何よりだと思います。
では、本編どうぞぉぉ。
【More・・・】
この店は夜になると、いつもキャンドルに火を灯す。「舞ちゃ~ん。こっちのキャンドルにも火を灯して~。」
扉の向こうから少し甲高い小夏の声が聞こえる。舞は小夏の元へとかけつけてキャンドルに火を灯す。
「小夏先生。この部屋が最後ですね。」
遅れて翔とレイラもかけつけて最後に残された広間にキャンドルを灯し始めた。まだ部屋の電気照明がついているのでまだ部屋は明るい。
「よーし、今から料理を運ぶぞー」
そういうと、エリック、リカルド、アレンの3人は料理を運び、広間のテーブルに並べた
「さぁ、レディ達椅子に座った!座った!!」
女性4人が席に着くのを確認するとエリックは照明の電源を落とした。
キャンドルの火がゆらゆらゆらめく中でいつもこの7人は夕食を取っている。夜遅くまで仕事が入っている場合はそうもいかないが、最近は仕事も少なく、こうして7人でキャンドルを囲まれながら食事を取ることが多い。時々くしゃみや、咳払い些細な物音で火はゆらめき、消えてしまうことも少なくはないが、その時は誰かがそっと火を灯す。
晩餐も終わり各自広間で自由にくつろぎだした。
「疑問におもったのだけれど・・・」
舞は、ここに来てからずっと疑問に思っていた。なぜこの人達はわざわざキャンドルの明かりで食事を取るのだろう?停電になったわけでもないのに・・・
「キャンドルに火を灯すことに意味なんてあるの?」
「はぁ~。そういえば私も意味なんて知らないです。なんかキャンドルの火ってすごく暖かい感じがしていいなぁ~って思ってて、意味とか考えたこともないなぁ~」
舞の質問にレイラも同調して尋ねた。そうこの儀式のようなことは、レイラが来たころから行われていたのだ。
「あぁ、それはだな・・・」
リカルドが彼女たちの問いに答えようとすると、エリックがそれを遮って饒舌に話だした
神様は生命が生まれてきたのと同時にの生命の炎をキャンドルに灯すのだそうだ。キャンドルの長さや太さは、その生命が誕生してきた時に既に決められていて、その炎が消えたのと同時にその生命は終わるのだという。
自分たちは生きている以上何かを犠牲にしていかなくてはならない。
精一杯命を残そうとしている果実や種や葉を摘み取って、時には動物だって殺している。100%綺麗事では生きていけない事実がそこにはある。
だからこそ、その生命を慈しむためにそこに生が確実にあってそのおかげで自分自身が生きているということを忘れないために。その生命達が生きてきた証をろうそくに見立てるのだ。
「まぁ、全部エリックのばぁさんの受け売りだけどな」
リカルドは、さっきエリックに口を挟まれた仕返しと言わんばかりに付け足した。
「いつまでも、些細なことを根に持ってると、禿げるぜ☆リカちゃん」
「黙れ。エリック!!根も葉もない嘘を並べるな!!」
リカルドとエリックが延々と言い争いをはじめた。またかと思いながら小夏とアレンは、2人の掛け合いに入る。
「エリックってなんでそんな素敵なことを教えてくれる人の下で育っておきながら。あんなダメダメになったのかしら・・・」
舞は呆れた顔でレイラと翔にこぼした
「エリックの意外な一面を知ることができて、嬉しかったです……。」
呆れる舞とは裏腹に翔は、嬉しそうに微笑んだ。
「あら、エリックの意外な一面なら、まだまだあるわよ。」
「わぁ…なんですか?知りたいです~」
「ちょぉぉっとむぁてぇぇぇぇい!!余計なことは話すんじゃねーーーーレイラーーーーーーーー!!!」
リカルド達と喋っていたはずのエリックは、叫びながらレイラに駆け寄り、彼女の口を塞いだ。エリックの必死さに思わず舞と翔わクスクスと笑いはじめた。それを見ていた周りも笑い出し、最後はエリックまでものが照れ笑いした。
いつまでも、この笑顔が耐えない日々が続きますように恐らくここにいる誰もが同じことを願っているだろう
テーマ : ショート・ストーリー - ジャンル : 小説・文学
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