2009年04月19日(日)
2 平穏 【道化】
シルベイラ様がメインのお話です。
その後ネイラス、タイニス、サクラバ様と今まであまり本編に出てこなかった三神兵とそれを束ねるおっさんのキャラクターを掘り下げるような話を書いてから対決させていきたいと思います。
この話の見所はシルベイラ様の修羅道の始まりとアレン君のへたれっぷりです☆←え?
これまでのお話は、こちらから
1 序章 【会議】
【白い箱】
【脱走】
2 平穏 【決断】
【三神兵】
レイラは、嬉しそうに皆にサーカスのチケットを見せた。彼女が見せたチケットにはアルベインサーカス団という最近巷で有名なサーカス団の名前が書かれていた。
「おぉ~、これ最近人気が出てきたサーカス団じゃねぇか!?うっしゃー。皆でいこうぜ!!」
エリックの誘い文句に皆同意した。
「サーカスって初めてです!!楽しみね!!姉さん♪」
普段は大人しい翔も初めてのサーカスにいささか興奮気味のようだ。
「しょ、、、、、、っしょうさん、翔さんが良ければ俺……色々と」
「じゃ、行きましょうかね~♪」
アレンのなけなしの勇気を振り絞った誘いの台詞は、小夏の呼びかけに虚しくかき消された。
もうすぐ、三神兵が本格的に暗躍する。その前に色々と決着をつけなければ・・・・・・。
サーカスの道化として散々道具のように扱い、果てには研究施設に売り飛ばした強欲な母。私のことを性欲のハケ口としか見てない汚い父。
まずは、この狂った両親に制裁を……
そう今日でアルベインサーカス団はお仕舞いよ!
そう思うと笑いが止まらないわ!!
ふふふ、出番が来たようねね!!今日は最高のショーになりそうだわ!!
「さぁ、我がアルベインサーカス団の花形、シルベイラ・アルベインによります華麗な剣
技をご覧ください!!」
「うひゃー。あの眼鏡の姉ちゃんすっげーっすよ!!超びっくりっす!!翔さんも見たっすか?」
「はいっ!!すっ、すごいですっ。」
アレンと翔は、目にも止まらぬ速さで剣を裁く女性驚きながら演技に見入っていた。
同じように彼女の動きに見入っていたエリックは
「あのおねーちゃんの剣技は、相当な鍛錬の賜物だな。きっと血の滲むような努力をしたに違いねぇな。うんうん。」
と分析していた。彼女の細腕からは次々と舞うように繋がる太刀筋には何か只ならぬ物を感じ取ることができた。会場全体が彼女の動きに魅了されていった。
その後も空中ブランコやマスコットキャラの宇宙パンダによる漫談やジャグリングなどが行われたが、最初のシルベイラの演技に比べると、どれも野暮ったく見えてしまうのだった。
「楽しかったっすね~!!翔さん!!」
「うふふ、そうですねね。アレン君。また見にいけるといいですね。」
「そっ、、、そうっすね!!今度は二・・・」
「さて、帰ろうか…。」
翔にアプローチをかけようとするアレンに気付いた舞は、とっさに翔の腕をつかんで、アレンとの距離を離した。
私は両親が憎かった。
ステージの上や人前では体裁ばかりをつくろい、うわっつらだけの家族
みんな壊してしまいたかった。
……大丈夫…こいつらなら死んだって構わない。
これから私はたくさんの人間を殺めなくてはならないのだから
コイツラクライシンダッテ……
ショーが終わり、日も暮れ寝静まった両親の部屋にシルベイラは現れ、父の喉笛を切り裂き、臓器という臓器をずたずたに切り裂いた。太く醜いその死体からはどす汚い色の血が流れていた。剣先に憎い父親の汚れた血や、皮膚のドロドロとしたものがくっついて少し気持ち悪くなった。しかしこいつは死ぬべき存在。彼女は父の命乞いを聞く間もなく殺したかった。
次は、母の身体を貫いた。命乞いはさせてやろうとまずは、腹を突いた。母は娘が刺したことに気付くと、悲しそうな瞳をして
「シルベイラ…母さんを…裏切っ…」
と呟くと、そのまま床に倒れこんだ。裏切り?こんな自分にこんな仕打ちをしておいて…ふざけるな!!怒りでまるで自分に流れている血が沸々と煮えくるようだ。彼女は怒りの感情に任せて母を何度も突き刺した。
もう父と母と呼ばれるものはただの血と肉の塊となった。気がつくと頬を涙が伝っていた。
こんな屑のような両親の為に流す涙なんて持ち合わせるはずがない!!
彼女は袖で涙と返り血を拭うと、両親の部屋を後にした
もう、私を縛るものは何もない。
今日からは私は血も涙もない冷徹な女と呼ばれるようになるだろう、それでも構わない。愛しいあの子のためなら私は修羅にでも何にでもなると決めたのだから……。
その後ネイラス、タイニス、サクラバ様と今まであまり本編に出てこなかった三神兵とそれを束ねるおっさんのキャラクターを掘り下げるような話を書いてから対決させていきたいと思います。
この話の見所はシルベイラ様の修羅道の始まりとアレン君のへたれっぷりです☆←え?
これまでのお話は、こちらから
1 序章 【会議】
【白い箱】
【脱走】
2 平穏 【決断】
【三神兵】
【More・・・】
「サーカスの招待券をお父様に貰ったので、今日はみんなで見にいきましょう♪」レイラは、嬉しそうに皆にサーカスのチケットを見せた。彼女が見せたチケットにはアルベインサーカス団という最近巷で有名なサーカス団の名前が書かれていた。
「おぉ~、これ最近人気が出てきたサーカス団じゃねぇか!?うっしゃー。皆でいこうぜ!!」
エリックの誘い文句に皆同意した。
「サーカスって初めてです!!楽しみね!!姉さん♪」
普段は大人しい翔も初めてのサーカスにいささか興奮気味のようだ。
「しょ、、、、、、っしょうさん、翔さんが良ければ俺……色々と」
「じゃ、行きましょうかね~♪」
アレンのなけなしの勇気を振り絞った誘いの台詞は、小夏の呼びかけに虚しくかき消された。
もうすぐ、三神兵が本格的に暗躍する。その前に色々と決着をつけなければ・・・・・・。
サーカスの道化として散々道具のように扱い、果てには研究施設に売り飛ばした強欲な母。私のことを性欲のハケ口としか見てない汚い父。
まずは、この狂った両親に制裁を……
そう今日でアルベインサーカス団はお仕舞いよ!
そう思うと笑いが止まらないわ!!
ふふふ、出番が来たようねね!!今日は最高のショーになりそうだわ!!
「さぁ、我がアルベインサーカス団の花形、シルベイラ・アルベインによります華麗な剣
技をご覧ください!!」
「うひゃー。あの眼鏡の姉ちゃんすっげーっすよ!!超びっくりっす!!翔さんも見たっすか?」
「はいっ!!すっ、すごいですっ。」
アレンと翔は、目にも止まらぬ速さで剣を裁く女性驚きながら演技に見入っていた。
同じように彼女の動きに見入っていたエリックは
「あのおねーちゃんの剣技は、相当な鍛錬の賜物だな。きっと血の滲むような努力をしたに違いねぇな。うんうん。」
と分析していた。彼女の細腕からは次々と舞うように繋がる太刀筋には何か只ならぬ物を感じ取ることができた。会場全体が彼女の動きに魅了されていった。
その後も空中ブランコやマスコットキャラの宇宙パンダによる漫談やジャグリングなどが行われたが、最初のシルベイラの演技に比べると、どれも野暮ったく見えてしまうのだった。
「楽しかったっすね~!!翔さん!!」
「うふふ、そうですねね。アレン君。また見にいけるといいですね。」
「そっ、、、そうっすね!!今度は二・・・」
「さて、帰ろうか…。」
翔にアプローチをかけようとするアレンに気付いた舞は、とっさに翔の腕をつかんで、アレンとの距離を離した。
私は両親が憎かった。
ステージの上や人前では体裁ばかりをつくろい、うわっつらだけの家族
みんな壊してしまいたかった。
……大丈夫…こいつらなら死んだって構わない。
これから私はたくさんの人間を殺めなくてはならないのだから
コイツラクライシンダッテ……
ショーが終わり、日も暮れ寝静まった両親の部屋にシルベイラは現れ、父の喉笛を切り裂き、臓器という臓器をずたずたに切り裂いた。太く醜いその死体からはどす汚い色の血が流れていた。剣先に憎い父親の汚れた血や、皮膚のドロドロとしたものがくっついて少し気持ち悪くなった。しかしこいつは死ぬべき存在。彼女は父の命乞いを聞く間もなく殺したかった。
次は、母の身体を貫いた。命乞いはさせてやろうとまずは、腹を突いた。母は娘が刺したことに気付くと、悲しそうな瞳をして
「シルベイラ…母さんを…裏切っ…」
と呟くと、そのまま床に倒れこんだ。裏切り?こんな自分にこんな仕打ちをしておいて…ふざけるな!!怒りでまるで自分に流れている血が沸々と煮えくるようだ。彼女は怒りの感情に任せて母を何度も突き刺した。
もう父と母と呼ばれるものはただの血と肉の塊となった。気がつくと頬を涙が伝っていた。
こんな屑のような両親の為に流す涙なんて持ち合わせるはずがない!!
彼女は袖で涙と返り血を拭うと、両親の部屋を後にした
もう、私を縛るものは何もない。
今日からは私は血も涙もない冷徹な女と呼ばれるようになるだろう、それでも構わない。愛しいあの子のためなら私は修羅にでも何にでもなると決めたのだから……。
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