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2009年06月02日(火)

3 崩落 【閉塞】

なっちゃんの秘密がちょっとだけ明かされてます。ブラック化の秘密ねw
シルベイラ様の育ての親もアレですがなっちゃんの親もひでぇ親だすなぁ…

そういえばさとうがしでまともな家族があるっていう設定はレイラさんだけだ。あとはみんな死んでたり不詳だったりするなぁ…。

ク・リカルド・小夏の特殊能力設定をカットしました。この3人は別に特殊能力なくても強いじゃんと思った

エリック(素早さと武器兵器はそつなく扱える)
リカちゃん(魔法使い)
なっちゃん(ある意味魔王的強さ)

ね?

この3人の設定を削ることでヒロインズとアレン君がストーリー上の存在価値があがるのです。もともと違う作品同士の寄せ集めでいきあたりばったりでやってますのでどうしてもこういうこと出てきますな。


前回までのお話

1 序章 【会議】
      【白い箱】
      【脱走】

2 平穏 【決断】
      【三神兵】
      【道化】
      【幸せは崩壊の足音】

3 崩落 【亀裂】


【More・・・】

ネイラスがエリック達を誘った場所は、屋敷というより、砂埃の舞う廃墟だった。廃墟とはいえ、まだ住居としての最低限の機能は果たしているようだ。そこでは舞を驚愕させる再会が待っていた。

「タ……タイニス?なんで…お前が…」
「まい………そうか…おまえがそうだったんだな…。」

仲間を攫った一味の中に、自分が恋い慕った相手がいようとは舞には考えも及ばなかった。勿論タイニスも同じ思いだったらしく、お互いにどう言葉を紡いでいけばいいかわからないまま2人の間の時間は止まってしまった…。

「おい、お前ネイラスとか言ったな。レイラはどうした!?」
「まぁまぁ、急いては事を仕損じますよ?少しばかり私と遊んでいきませんか?」
エリックは声を荒げてネイラスにくってかかるが、彼はくつくつと笑いながらエリックの怒声を受け流した。
「なぜこう回りくどいことをする?俺に恨みがあるなら俺だけを殺せばいいことだろう」
俯きながら答えるリカルドにネイラスはこう返した。
「クックク…義兄さん。貴方は解ってないですね。ガーゴイド家をあんな風にしておいたくせに、貴方はなぜこの人達と仲良く家族ごっこなんてしていたんですねぇ。私は今まで貴方に最大の苦痛と悲哀を届けようと今まで生きてきましたよ。それが…今日叶うんですよ!!!アーハッハハハハ。」」
「あーあ。この子随分性格が歪んじゃったのね~。可愛そうに……」
ネイラスの高笑いに、小夏がぽつりと呟いた。
「これは、これは秀平先生…お久しぶりですね。なんでも今では、義兄の恋人だとか?そういえばご両親はどうされたんですか?確かご両親は貴方を……。」

実 験 動 物 に し よ う と し た と こ ろ を 貴 方 が 殺 し た ん で す よ ね ? 

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!その話はやめてーーーー!!!」
小夏は、今まで誰にも見せたことがない動揺をみせた。叫びにも似た奇声を上げ床に崩れ落ちた

------蘇る記憶

幼少の頃小夏とリカルドとネイラスは接点があった小夏の両親が当時病弱だったリカルドの主治医としてガーゴイド家に仕えていた。小夏も両親の手伝いをしていたこともあってリカルドの事はよく覚えていた。
問題は、秀平家がガーゴイド家を去った直後起こった。
「ねぇ…小夏?もし一生老いずにこのまま生き続けることができたらどうする?」
母に突如聞かれた問いに小夏は返答に戸惑った。
「今まで俺達が研究してきた不老不死の研究の成果がお前自身なんだ…さぁ…その力を私達に見せておくれ私たちの可愛い実験台よ…。」
小夏の目の前にいる男女は、いつもの優しい両親とは目が違っていた。父は、手術用のメスを取り出し、今まで育ててきたはずの娘を切り刻もうとしている…。不死の身体ならば傷をつけても再生が可能だからだ。
「いや…やめてっ…」
「何も怖がることはない…さぁ…こっちにおいで一度切り刻んであげるから…。」
突然の両親の裏切り、迫り来る生命の危機…彼女の繊細な心はその重圧に耐えられなかった。そしてその危機感が彼女の奥底に眠っていた力を呼び覚ました。

「カエリウチにシテヤル……ブラッディインパルス……。」

彼女は父親のメスを奪い、両親の身体を狂ったように笑いながらズタズタに切り裂いた。黒い血飛沫が舞い、血の雨が降った。最期には両親の肉塊と臓器まみれの赤くて黒い姿があった。


「あれ?お父さんお母さん??何処にいったの???」

彼女は、ショックで自分の両親を殺した記憶だけ忘れていた。それがネイラスの言葉により記憶から引きずり出されたのだ。
「私は…なんてことを…。」
小夏は戦意を喪失し、泣き崩れた。

「ネイラス……!!お前…。」
自分にはネイラスを責める資格はないのはわかっている。だがリカルドは愛する恋人の心を壊される様をただ黙って見ている事はできなかった、奥歯をギリギリと噛み締め、握りしめる拳からは、爪が手にささり血が滴り落ちていた。怒りに満ちた声を抑えながらリカルドは、ネイラスに問いたがネイラスは、変わらず冷笑を浮かべながらこうリカルドに吐き捨てた。
「まさか。『俺の大事な恋人をこれ以上傷つけるな!!』とでもいいたいのですか?ちゃんちゃら可笑しいですね。私の両親を殺しておきながら…」
「あれは…俺の不注意とはいえ…事故だ…。」
僅かに目を逸らせ答えるリカルドにネイラスは畳み掛けるように反論する。
「ならば、もう一度体験してもらいましょうか?あの日の煉獄地獄をね!!」
リカルドとネイラスの過去が今暴かれる。

テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学

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