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2009年04月23日(木)

【番外編】 Darling*Darling

紫雪隊長にいただいた素敵な石鹸をいただいたので、調子に乗って小話を書いてみたりする。
よく考えてみたらこれなっちゃんの誕生日(6/15)前後に仕上げるのがベストだったのではなかろうか(遠い目)

【More・・・】

彼女の誕生日まであとどのくらいだったろうか?

あぁ、あと2ヶ月弱か…
リカルドはふとカレンダーを見つめながら考える。
「年を取ることは嫌がる癖に、誕生日は祝って欲しがるからなぁ……。」

『誕生日は年を取るのを嘆くのではなく生まれてきたことに感謝する日なのよ~だから盛大に祝ってね♪』
それは遠まわしに「私に感謝しなさいよ」ということなのだろうか…?確かに病弱だった幼少の頃を救ってくれた恩人でもあるのだから感謝はせざるをえないので、突っ込まなかった。

今年は特別に考えていたプレゼントがある。今日は、それに協力してくれる相手と打ち合わせがある
電話だけでは伝わりにくいこともあるので一度会ってイメージを固めて欲しいと申し出た所、相手もリカルドに興味を持ったらしくそれに応じる形となった。
リカルド達が住居を構えている地域は治安が悪く駅周辺は特に旅行者を狙った犯罪も多いという。リカルドは相手の身を案じ迎えに行くと申し出た。最初は相手も「気遣い無用」と遠慮していたが、地理も把握してない場所に赴くのは心許ないと判断し、リカルドの申し出に応じた。

列車が到着し、何人かの乗客が降りたリカルドは改札でその相手を待ったが、それらしき人物が見当たらない。
「時間は間違いないはずだが…。」
リカルドは時計に目をやり視線を又改札に向けるとそこには、耳にピアスを大きなイカツイ男が立っていて
「リカルドというのはお前か?」
と尋ねてきた。
『人を見かけで判断してはいけない、その人と触れ言葉を交わすことでその人の本質が見えるのだ』と舞やアレン達に教え説いていた自分がまさかその思い込みをしてるとは……。声も思い出してみれば女性にしては妙に低かった気がした…。すっかりイメージだけで彼を女性と思い込んでしまった。
いや、「ルフナ」という女性とも取れる名前もどうなのだろう…?リカルドは目を背け考えにふけってしまっているとルフナは言葉を続けた。
「返事ぐらいしたらどうだ?」
リカルドはその声にふと我に返った。
「あぁ、すまない。俺はリカルド・ガーゴイドという。詳しい依頼についてはどこか落ち着く所でゆっくり話そう。」
リカルドは、そういってルフナを家に招いた。
「俺の恋人である小夏の誕生日に彼女に合った石鹸を作って欲しい。」
ルフナもルフナで珍しい男性からの依頼に驚いてはいたが、リカルドの話を聞いて合点した。
「……『小夏』という女性がどんな女性なのか知りたい。」
「あぁ、そうだな。今仕事中だからちょっと覗いてみるといい。」
リカルドはルフナを小夏が開いている診療所へと案内した。2人の女性が1人の初老の老人を診察してるところだった。
「最近、身体の調子で困った事あるぅ~?」
「そうじゃのぅ…わしゃぁこんなべっぴんなお医者様とめんこいおねぇちゃに会えるだけで幸せじゃのぉ~。」
「あらあら、それじゃここに来たのは綺麗なお姉さんが目的かしら~。うふふふ」
「ほっほっほほ」
とても和やかに会話してる女医師と老人の会話とそれを楽しそうに聞きながら医師の指示通りに細々と動く少女があった。

「小夏は、医師のほうだな。」
「ああ。小夏は、結構仕事熱心でな。薬の調合が本来は得意分野なんだが、両親が優秀な医師で彼女もそんな両親の傍で生活してるうちに医学にも知識が深くてな…ただそれが…。」
遠くからでは、よく見えなかったが彼女の手は薬品の調合の研究のせいだろうか?酷く荒れていた。
「最近、肌が乾燥してるらしくてな。薬品が手にしみるらしい。まぁ、女性だから肌は大事だろうと思ってな今回、そういう石鹸を作って欲しいんだ。」
「大体の事情はわかった」
リカルドとルフナが話をしてると、いつの間にか噂の張本人である小夏が話に加わってきた。
「あら~リカちゃんのお友達~?随分大きいお友達ねぇ~。あっ、リカちゃんちょうどそこに玉露があるからお友達に入れて差し上げたら~?」
「診察はもう終わったのか?」
「えぇ、今日の仕事は大体終わったわ。翔ちゃんも上がっていいわよ~。」
「はーい。」
翔が診療所を後にし、リカルドはお茶を用意する為にその場を離れた。診療所には小夏と大男が残された。
「うふふ~。リカちゃんは隠し事が下手なのよね~。」
そう言って彼女は、微笑んだ。どうやらリカルドの手の内は読めていたらしい。
「リカちゃん。あぁ見えて凄く寂しがり屋さんだからこれからも仲良くしてあげてね。」
そう言って小夏は頭を下げた。

リカルドは小夏を喜ばそうと考え小夏はそれをわかった上であえて知らないふりをしている。
この二人はお互いを信頼し愛し合っている。一体この世にどれくらいのカップルや夫婦が彼らのようにいられるのだろうか・・・?
リカルドの入れた玉露をすすり、煎餅を食べながら大男はそんなことを考えていた。

「どうだ?石鹸のイメージはできたか?」
彼の帰りを見送るリカルドが心配そうに尋ねる
「あぁ、問題ない」

お互いを『最愛の人』の人と言葉にせずとも解りあえる素敵な二人へ

Darling*Darling

テーマ : ショート・ストーリー - ジャンル : 小説・文学

09:50  |  さとうがしのいえ お話  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●感想あざーす!!

石鹸の実物を見た時に閃いたお話です。

いやぁ、こうして形にできて、隊長にも喜んでもらえてよかったであります(`・ω・´)

もう実際にウォークライさんに会った時のリカルドは普段は見せないものっそい動揺っぷりだったと思います(笑)
きっと最期は友情の証にフンドシをプレゼントしたに違いない(ちょwww)
むしろ報酬がフンドシ…(マテ)
さと | 2009.04.23(木) 22:44 | URL | コメント編集

●うわーい!

うわぁああああああい!
こんにちはー!
素敵な番外編ですよー!!嬉しいっ!ヽ(≧▽≦)ノ
ウチのルフナことウォークライを書いてくださいまして
ありがとうございましたっ!

このお二人の空気感、凄く素敵ですね。
直接、仲の良いやり取りが出てくるワケではないのに
相手の事をよく理解していて、想い合ってるというのが伝わって
なんとも幸せな気持ちになりました。
 小夏先生、歳を重ねるのは複雑だけど
誕生日のお祝いをしてもらいたいっていうのは女心ですね。
和ませていただきました!ありがとうございました(ノ´∀`*)
いいもん見せてもらったぁ。うふふふ。

多分、ウォークライはリカルドさんと初めて顔あわせた時に
心の中で「……勘違いしてた顔だな」とか思ったんでしょうね(笑)

作った石鹸が、こんな風にお話になるのって
すごく不思議で、楽しいですねー。
あの石鹸が、小夏先生や
さとさんの小さな幸せのモトになりますように。

改めまして、ありがとうございました!
紫雪 | 2009.04.23(木) 18:19 | URL | コメント編集

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