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2009年06月02日(火)

3 崩落 【反撃】

これまでネイラスonステージ状態でしたが(爆)
そろそろ反撃がはじまりますよ。
この話はずっと翔さんのターン(ちょwwww)

これまでのお話

1 序章 【会議】
      【白い箱】
      【脱走】

2 平穏 【決断】
      【三神兵】
      【道化】
      【初恋】
      【幸せは崩壊の足音】

3 崩落 【亀裂】
      【閉塞】
      【楼閣】

【More・・・】

戦意を喪失した小夏とリカルドはその場所を動かず座り込んでいる。舞もまた恋い慕った相手が自分達の敵であることにショックを隠せずにいる。

ネイラスの特殊能力は『言霊』言葉を自在に操ることで、相手の心の脆さを突き、戦意を削ぐ。リカルドと小夏はネイラスと以前からの知り合いだ。相手の心の脆さを探ることなど造作もないだろう。それに事前に入手した情報ではネイラスは三神兵の諜報員だという。このままでは、自分たちもネイラスの言霊の餌食になりかねない。

『そう簡単にお姫様が救出できると思わないでくださいよ。』
ネイラスはそう言ったが、彼の言葉をいちいち間に受けてはいけない。間に受けていたら彼の思う壷だ。エリック達は応接室を飛び出し、レイラの救出を優先させた。

どこまでも長く続く回廊をエリック達はレイラを求めて走り続けた。
「はぁはぁ…たいちょぉ~この屋敷ってこんなに広かったっすかねぇ~。」
初めてこの屋敷に足を踏み入れた時以上にこの廊下が広く感じたアレンは、エリックに疑問を投げかけた。しかし、恋人を助ける一心で冷静さを欠いているエリックにはただアレンが弱音を吐いているようにしか聞き取れなかった。
「弱音なんて吐くんじゃねぇ!!キビキビ走れ!!」
そう、アレンの判断は正しかった。エリックとアレンは、延々と同じ場所を走り回っており、長い回廊を走っているように思わされていたのだ。

ただ、それらを全て幻覚だと悟った人間が彼らの中に一人だけいた。そう作戦会議の時にリカルドに幻覚を打ち破る力があるのではないかと言われていた翔であった。翔は今まで自分が一番非力で頼りない皆の足手まといな人間だと思っていた。だが今は皆幻覚に捕らわれている状態だ。

姉さん…好きだった人とこんな形で再会するのって、辛いのかな?悲しいのかな?

小夏先生、リカルドさん…そんな過去があっただなんて知らなかったです。でも先生達は私に言ってくれました「過去は今に繋がっていて今は未来に繋がっている。」「辛い苦しい昔の思い出は今や未来へ生きる為の糧なんだ。」って

エリックさん…レイラさんのこと本当に大事…なんですね。一番が私じゃないのはちょっと悲しいかな…。でも…

アレン君…全てが終わったら…アレン君と一緒に…

彼らを救えるのは、言霊、幻術が効かない自分だけだ…。そして今の自分は、それを救う術を知っている。ならば、することはただ一つ…

「風よ!!忌まわしき術から彼らを解き放て!!シルフィーゼ!!」
彼女が呪文を唱えると温かい風が屋敷を包み込んだ。屋敷に吹き込む温かい風は、少しだけ傷ついた心をも癒していった。
「翔…よくやった。」
リカルドは頭を抱えながらゆっくり起き上がり、翔に言葉をかけた。正気を取り戻したリカルドに笑顔を向けると翔は連続して詠唱を始めた。
「全てを氷結する結晶よ!!彼の者を凍てつくせ!!ブリザードアクセル!!」
翔が詠唱を終えると氷の破片が次々とネイラスに向かって突き刺さった。連続詠唱は、翔の中ではまだ実践できるほど完成はしておらず、ネイラスにはかすり傷程度しかダメージを与えることは出来なかったが、敵をひるませ仲間の回復への時間稼ぐには最適だった。
「辛い苦しい昔の思い出は、今や未来へ生きる為の糧なんです!!踏みとどまる為の足枷なんかじゃありません!!」
翔は毅然とした態度でネイラスに言った。その光景にネイラスは勿論、エリック達も驚きを隠せなかった。だが、その言葉は研究施設で一時期は実験動物同様に扱われた過去を持つ彼女だからこそ。人の心に響く強いものだった。
「翔ちゃんよく言った!よっしゃ。こっからは俺達の反撃だ!!」
正気を取り戻したエリック達は、翔に加勢した。

テーマ : 自作小説 - ジャンル : 小説・文学

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