2009年06月02日(火)
3 崩落 【犠牲】
あぁ、戦闘設定を沢山積んでおきながらなんということだろう_| ̄|○
ネタバレちゃんでこれ以上は語りませんが…
とりあえず言える事がひとつあれば「エリック自重!!」ですかね(ちょww)
1 序章 【会議】
【白い箱】
【脱走】
2 平穏 【決断】
【三神兵】
【道化】
【初恋】
【幸せは崩壊の足音】
3 崩落 【亀裂】
【閉塞】
【楼閣】
【反撃】
塞ぎこんでいた舞は、閉ざされていた口を開き、タイニスに語りかけた?
「違うよな?そうだと言ってくれ…。でないと私は……。」
お前を倒さなくてはいけないんだぞ。
「だましてなんかねぇよ……しらなかったんだ。おれも」
タイニスは答える。そこへ突如タイニスの背後を取る影があった
「タイニス君。舞には悪いが、背後は取らせて貰ったよ。野郎の背後を取るのは俺の趣味じゃないんだがね…。」
エリックだ。彼はタイニスの背後に周りナイフをタイニスの首筋に突きつけた。タイニスはエリックのナイフを振り払いエリックのみぞおちに拳を入れた。
「君は舞ちゃんが大事じゃないのかい?」
エリックは、実はタイニスを試していた。彼ならきっと舞をこれ以上惑わすことはしないだろうと考えたのだ。舞とタイニスに少しでも結ばれる可能性があるのなら、自称愛の伝導師としては、その関係を確かめてみたかったのだ。だがしかしそれは浅はかな行動でもあった。その一連の動きに舞はさらに同様を隠せなかったがため息をひとつつくと、静かにタイニスにこう宣告した。
「…わかった。もう私も迷わない。私の仲間を浚った仲間のお前を倒す。ただそれだけだ。」
舞は、タイニスに銃を向けた。
「まい…。そうじゃない…おれは・・」
「タイニス、援護しますよ。何少し痛めつけるのなら問題はないでしょう」
タイニスの危機を察したネイラスは、舞を撃とうと銃を構えた。
「まて!!ねいらすっ!!」
ネイラスは、タイニスの制止を聞かずに銃を舞に向けて弾丸を放った。しかし、タイニスは舞を庇い、タイニスは舞に向けられていた銃撃を喰らった。弾丸はタイニスの腹を貫き大量の血が辺りに飛び散った。
「タイニス!!タイニス!!」
舞は身を挺して庇ったタイニスを力強く抱きしめた。
「へへっ…おれってばかだろ?…ごめんな…まい…。」
いつもの元気な声とは違いか細い声で喋るタイニスに舞は動揺を隠し切れずこう叫んだ。
「翔、小夏!!タイニスを助けてくれ!!」
舞の悲痛な呼びかけに小夏が駆けつけた。
「舞ちゃん。翔ちゃんは、今連続して魔法を使った反動で眠ってしまっているけど…私でよければ力になるわよ。」
小夏は、そう言うとタイニスの止血を試みた。
「タ…タイニス…。…私は、なんてことを……。」
ネイラスは、仲間を傷つけたショックから銃を落とし、膝を落とし床にへたりこんだ。弟のように思っていた仲間を他ならぬ自分の手で傷つけてしまった。恐らくこのまま任務の失敗をシルベイラに報告しようものなら、自分は殺されると考えて間違いないだろう。
「あぁぁぁ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ネイラス……。」
自責の念に捕らわれ膝から崩れ落ちたネイラスに言葉を掛けようと思ったリカルドであったが、彼の心を慰める言葉が見つからなかった。
「ダメだわ…血が止まらない…。今ある道具ではとてもじゃないけれど…、でもこの子は、なんとしてでも救わなければ…」
小夏は懸命に止血を続けた。
「タイニス…。」
今のタイニスにどんな言葉をかけたらいいのか?舞にはわからなかった
「まい…みじかいあいだだったけど…おれ…しあわせだったんだとおもう。」
「あまりしゃべらないでっ!!赤毛君!!」
タイニスは、小夏の静止の言葉に首を横に振り舞につたない言葉で語りかけた。
「でも、おれさんじんへいのなかまたちもだいすきだったんだ…でも、それで…。」
舞はタイニスの言葉の意味を考えた。もし自分がタイニスと同じ立場だったら。エリック達を裏切れただろうか…そう易々と判断できたものではない。きっとタイニスにとっては舞のこともネイラス達の事も裏切ることができなかったのだ。実直な彼らしいと舞は思った。
「ごめんな…まい……たくさん…こまらせて…。」
そう言うと、タイニスは手を震わせながら舞の方へ伸ばした。舞はタイニスがしようとしていることがすぐにわかり、そっと手を握り締めた。
「タイニス…もういいんだ。これからずっと一緒にいよう…。」
「……まい。そんなかなしそうなかおすんな…わらって…くれよ。」
タイニスの「悲しそうな顔」という言葉に舞は、ふと握り締めた掌の平にひたひたと雫が落ちているところに目が止まった。そこで初めて舞は「自分が泣いている」ことに気付いた。
「……まい…おまえに…。」
おまえにあえてほんとうによかった…。
タイニスはもう二度とそこから先の言葉を口にすることはなかった。
「…舞ちゃん。本当に残念だけど、赤毛君はもう……。」
小夏は申し訳なさそうに舞に頭を下げた。タイニスがもう帰ってくることがないことはもう何度も戦場で人の死を経験している舞には十分理解できていた。
理解できている筈だった。
だけれども舞は、いつまでもタイニスの亡骸の傍で泣き続けた。
もう彼は帰ってこない。
頭の中では、タイニスの死を理解できていても、心が受け入れることができない舞の瞳には、その「悲しみ」が涙となって溢れ出していた。
ネタバレちゃんでこれ以上は語りませんが…
とりあえず言える事がひとつあれば「エリック自重!!」ですかね(ちょww)
1 序章 【会議】
【白い箱】
【脱走】
2 平穏 【決断】
【三神兵】
【道化】
【初恋】
【幸せは崩壊の足音】
3 崩落 【亀裂】
【閉塞】
【楼閣】
【反撃】
【More・・・】
「タイニス…答えてくれ…ずっと私を騙していたのか?」塞ぎこんでいた舞は、閉ざされていた口を開き、タイニスに語りかけた?
「違うよな?そうだと言ってくれ…。でないと私は……。」
お前を倒さなくてはいけないんだぞ。
「だましてなんかねぇよ……しらなかったんだ。おれも」
タイニスは答える。そこへ突如タイニスの背後を取る影があった
「タイニス君。舞には悪いが、背後は取らせて貰ったよ。野郎の背後を取るのは俺の趣味じゃないんだがね…。」
エリックだ。彼はタイニスの背後に周りナイフをタイニスの首筋に突きつけた。タイニスはエリックのナイフを振り払いエリックのみぞおちに拳を入れた。
「君は舞ちゃんが大事じゃないのかい?」
エリックは、実はタイニスを試していた。彼ならきっと舞をこれ以上惑わすことはしないだろうと考えたのだ。舞とタイニスに少しでも結ばれる可能性があるのなら、自称愛の伝導師としては、その関係を確かめてみたかったのだ。だがしかしそれは浅はかな行動でもあった。その一連の動きに舞はさらに同様を隠せなかったがため息をひとつつくと、静かにタイニスにこう宣告した。
「…わかった。もう私も迷わない。私の仲間を浚った仲間のお前を倒す。ただそれだけだ。」
舞は、タイニスに銃を向けた。
「まい…。そうじゃない…おれは・・」
「タイニス、援護しますよ。何少し痛めつけるのなら問題はないでしょう」
タイニスの危機を察したネイラスは、舞を撃とうと銃を構えた。
「まて!!ねいらすっ!!」
ネイラスは、タイニスの制止を聞かずに銃を舞に向けて弾丸を放った。しかし、タイニスは舞を庇い、タイニスは舞に向けられていた銃撃を喰らった。弾丸はタイニスの腹を貫き大量の血が辺りに飛び散った。
「タイニス!!タイニス!!」
舞は身を挺して庇ったタイニスを力強く抱きしめた。
「へへっ…おれってばかだろ?…ごめんな…まい…。」
いつもの元気な声とは違いか細い声で喋るタイニスに舞は動揺を隠し切れずこう叫んだ。
「翔、小夏!!タイニスを助けてくれ!!」
舞の悲痛な呼びかけに小夏が駆けつけた。
「舞ちゃん。翔ちゃんは、今連続して魔法を使った反動で眠ってしまっているけど…私でよければ力になるわよ。」
小夏は、そう言うとタイニスの止血を試みた。
「タ…タイニス…。…私は、なんてことを……。」
ネイラスは、仲間を傷つけたショックから銃を落とし、膝を落とし床にへたりこんだ。弟のように思っていた仲間を他ならぬ自分の手で傷つけてしまった。恐らくこのまま任務の失敗をシルベイラに報告しようものなら、自分は殺されると考えて間違いないだろう。
「あぁぁぁ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ネイラス……。」
自責の念に捕らわれ膝から崩れ落ちたネイラスに言葉を掛けようと思ったリカルドであったが、彼の心を慰める言葉が見つからなかった。
「ダメだわ…血が止まらない…。今ある道具ではとてもじゃないけれど…、でもこの子は、なんとしてでも救わなければ…」
小夏は懸命に止血を続けた。
「タイニス…。」
今のタイニスにどんな言葉をかけたらいいのか?舞にはわからなかった
「まい…みじかいあいだだったけど…おれ…しあわせだったんだとおもう。」
「あまりしゃべらないでっ!!赤毛君!!」
タイニスは、小夏の静止の言葉に首を横に振り舞につたない言葉で語りかけた。
「でも、おれさんじんへいのなかまたちもだいすきだったんだ…でも、それで…。」
舞はタイニスの言葉の意味を考えた。もし自分がタイニスと同じ立場だったら。エリック達を裏切れただろうか…そう易々と判断できたものではない。きっとタイニスにとっては舞のこともネイラス達の事も裏切ることができなかったのだ。実直な彼らしいと舞は思った。
「ごめんな…まい……たくさん…こまらせて…。」
そう言うと、タイニスは手を震わせながら舞の方へ伸ばした。舞はタイニスがしようとしていることがすぐにわかり、そっと手を握り締めた。
「タイニス…もういいんだ。これからずっと一緒にいよう…。」
「……まい。そんなかなしそうなかおすんな…わらって…くれよ。」
タイニスの「悲しそうな顔」という言葉に舞は、ふと握り締めた掌の平にひたひたと雫が落ちているところに目が止まった。そこで初めて舞は「自分が泣いている」ことに気付いた。
「……まい…おまえに…。」
おまえにあえてほんとうによかった…。
タイニスはもう二度とそこから先の言葉を口にすることはなかった。
「…舞ちゃん。本当に残念だけど、赤毛君はもう……。」
小夏は申し訳なさそうに舞に頭を下げた。タイニスがもう帰ってくることがないことはもう何度も戦場で人の死を経験している舞には十分理解できていた。
理解できている筈だった。
だけれども舞は、いつまでもタイニスの亡骸の傍で泣き続けた。
もう彼は帰ってこない。
頭の中では、タイニスの死を理解できていても、心が受け入れることができない舞の瞳には、その「悲しみ」が涙となって溢れ出していた。
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